優しく理にかなったケアの味方

人間にとって、背もたれなしに座るということが、こんなに大切であったのかと、考えさせられる生活支援機器ができました。やはり、人類史に明らかなように、人間が他の動物と大きく違うのは、直立位にあったのです。
「背面開放型端座位保持具」は、その名のとおり、できるだけ直立した姿勢に近いように、操作が簡便で看護婦や介護者を助けます。長期寝たきりで、見当識レベルの低下した高齢者、遷延性意識障害の患者さんへの、優しく理にかなったケアを助けます。在宅でも施設でも、ベットに簡単に装着できます。この保持具で端座位になった方々のそれ迄とはまるで違った表情を見てください。視線を合わせ積極的な話しかけを行うことも忘れずに、ぜひ施設や在宅で使用してほしいと思います。
かけ声だけの「寝たきり防止」ではなく、実質的なケアの味方です